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平将門の乱と将門ゆかりの東京の神社

将門の絵図
大蘇(月岡)芳年の『芳年武者无類 相模次郎平将門』(明治8年)です。
平将門の乱について少し。
東国を本拠とする桓武平氏の出身である「平将門(たいらのまさかど)」は平安京に出て出仕しましたが、935年に父の良将(よしまさ)が急死すると領地の下総国猿島郡(現在の茨城県)に戻ります。
しかし、相続をめぐって争いが起こり、一族の抗争へと発展してしまいました。
抗争を続ける中で、国司とも対立してしまい、天慶2年(939)には朝廷に反旗を翻す事になってしまいます。
秀でた武力を持っていた将門は、常陸、下野、上野、の国府を攻め落とす事に成功し、またたくまに関東一円を支配下に収め、自身を「新皇(しんのう)」と称し、天皇の権威に対抗する事を決意します
この頃、民衆は多くの徴税と徴兵に苦しんでいました。承平7年(937)には富士山が大噴火。民衆の困窮がいよいよ深刻化していました。将門は領民を救うため関東一帯を支配しようとしたのだとも言われます。
とにかく、この将門率いる武士団の行動に危機感を抱いた朝廷は、藤原忠文(ただふみ)を征東大将軍に任命し、鎮圧のために派遣しました。
しかし、朝廷軍が到着する前に、将門は地元の武士であった藤原秀郷(ひでさと)、平貞盛(さだもり)の軍勢によって討たれてしまったのです。
平貞盛は将門がかつて殺した伯父・国香の息子で平清盛の祖先。また、俵藤太の別名で知られる藤原秀郷はこの後出世していきます。
天慶3年(940)2月14日、風が吹き荒れる中、将門軍勢は奮闘しましたが、額に流れ矢が命中し将門は絶命。38歳だったと伝わります。将門が新皇として関東を支配したのは、わずか2ヶ月余りでした。
平安京へ運ばれた将門の首は都大路で晒し首にされました。
東国の天皇になることを夢見て駆け抜け、最期は晒し首となった平将門。さぞ無念であったろうと、後世の人々は彼の祟りを恐れたと言います。呪いや怨霊伝説は、こうしたところから生まれたのでしょう。
平将門
関東一円には平将門の伝説が残っています。平将門公にゆかりがある東京都内神社もたくさんありますが、どういうわけか新宿区が多いです。
【1】平将門の鎧が眠るという「鎧神社」(新宿区北新宿)
 平安時代の武将、平将門が平貞盛・藤原秀郷連合軍との戦いにおいて戦死したときに身に纏っていた鎧を埋蔵し、鎧明神と称したのが、現在北新宿三丁目にある鎧神社の起こりとされています。
【2】稲荷鬼王神社(いなりきおうじんじゃ)(新宿区歌舞伎町)
「鬼王」の名は平将門の幼名である「鬼王丸(外都鬼王とも)」から名前を取ったという伝承もあるそうです。
そのため、将門ゆかりの神社としても知られています。
【3】平将門調伏のための神社と伝わる「水稲荷神社」(新宿区西早稲田)
平将門を倒した藤原秀郷が勧請した神社で、平将門の怨霊封じの神社と言われます。
【4】平将門の足が祀られたという風説が残る「筑土八幡神社」(新宿区筑土八幡町)
筑土八幡神社には、江戸時代初期に黒衣の宰相と呼ばれた天海僧正が、平将門の遺体の一部(足)を祀ったという説があります。
以上が新宿。あと東京には、次のような将門ゆかりの神社があります。
【5】将門の飛翔した首が落ちた場所とされる「将門の首塚」(千代田区大手町)
この首塚が一番有名で、将門ゆかりの中でも最も大事です。
京の五条河原に曝されていた将門の首が胴体をもとめて自ら空を飛び、そして力尽きて落ちたのが現在、三井物産ビルの隣にある首塚がある場所だったと伝わっています。
【6】平将門が神として祀られる「神田明神」(千代田区外神田)
この神田明神、もともとは首塚の場所にありました。。嘉元年間(14世紀初頭)に疫病が流行し、これが将門の祟りであるとして供養が行われ、延慶2年(1309年)に当社の相殿神とされました。
明治7年(1874)、明治天皇が行幸するにあたって、天皇が参拝する神社に逆臣である平将門が祀られているのはあるまじきこととされて、平将門が祭神から外されましたが、昭和59年(1984)に本社祭神に復帰しました。
【7】平将門の兜が埋まると伝わる「兜神社」(中央区日本橋兜町)
【8】首が飛び越えた伝説がある「鳥越神社」(台東区鳥越)
平将門の首が空を飛んだ際、この地を飛び越して行ったために「飛び越え」つまり「鳥越」という地名がついたという逸話があります。
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作州浪人

Author:作州浪人
「隠居」と言った方が良い境遇にありますが、心の在り方としては「素浪人」でありたいと思っています。なお作州浪人はあの宮本武蔵にちなんでいます。郷里が近いのです。
 またバックに使わせてもらっている手拭いの模様、「鎌」に「輪っか」にひらがなの「ぬ」。「かまわぬ」といかにも江戸人の気っ風が感じられ、好きです。 

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