神宮外苑の絵画館と樹木
大久保のことを書いておきたいと思ったのですが、紅葉が見たくなって、神宮外苑に行きました。まず、神宮外苑の聖徳記念絵画館へ行ってみると、とてもたくさんの人、自動車のショーをやっていました。それを横目で見ながら、ひとまわりしました。
●まず、聖徳記念絵画館。
大正15年(1926)に建てられました。
聖徳記念絵画館は昨年、平成23(2011)に重要文化財に指定されました。
公募により、156点の中から選ばれた小林正紹の原図を基に建てられました。
長さ 東西112メートル。南北34メートル。 高さ 中央ドーム頂点 地上32.1メートル。両翼 地上16.7メートル 。
館内には、明治天皇、皇后の様々な歴史的場面を描いた壁画80枚が展示されています。
「聖徳記念」という命名は明治天皇・昭憲皇太后の御聖徳を永く後世に伝えるために造営されたことによります。
まわりには、いわれのある樹木があります。
●なんじゃもんじゃの木
和名「ひとつばたご」俗名「なんじゃもんじゃ」と呼ばれる名木で、5月のはじめ頃に白い花を咲かせますが、その花の満開時は雪が被ったように見えるようです。
親木は、幕末の頃、現在の地から南へ約400mの六道の辻にあったので「六道木」とも呼ばれました。大正13年に天然記念物の指定を受け保護されていましたが、樹齢百数十年で、昭和8年に枯れ、現在は二代目だそうです。
●シロマツ
中国北西部原産のマツで、日本では比較的珍しく、絵画館前庭の池の両側に3本ずつ植えられています。中国では王宮、寺院などに多く植えられており成木は、樹皮がはがれて白い肌がまだらに現れます。 そこからこの名前がきているのでしょう。
●「御鷹の松」
シロマツのある池と、南側の球場の間に森がありますが、「御鷹の松」があります。
案内見てみます。
「大正7年(1918)明治神宮外苑競技場(現・国立霞ヶ丘競技場)造成のために買い上げた霞岳町の敷地内に境妙寺という古寺があった。昔、徳川家光がお鷹狩りの途中この寺で休憩していたところ、江戸城から「遊女」という愛鷹が飛んで来て、庭前の松の枝に止まったので家光は大変喜び、この松をその鷹の名前をとって「遊女の松」と名付けた」
その名前を「御鷹の松」と改称したようです。
そして、「二代目の松(樹齢200年 高さ4メートル)は昭和39年、東京オリンピック開催のための拡張工事の際に取り去られ、碑石は競技場代々木門内に移設されていたが、このたび現在地に移し、新たにこれに黒松を配したものである。」
というのが、昭和54年(1979)です。
そうすると、この松は三代目になるのでしょうか。
二代目は単に捨てられたのでしょうかね。
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