fc2ブログ

正受院の針供養

 今日2月8日は、針供養の日です。
 針供養は、折れた縫い針を供養し、近くの神社に収める行事です。主に淡島神社(粟島神社)または淡島神を祀る堂(淡島堂・粟島堂)がある寺院で行われます。
 東京では、浅草寺の淡島堂が有名です。
 淡島堂の祭神は、淡島明神で、この淡島明神は、女性の病を癒し、女性の持つ苦しみを救済してくれる神様と言われます。
 そういうことで、女性の仕事だった針仕事に結びつき針供養の神様になったのかもしれません。
 針供養は、2月8日か12月8日に行われます。
 関東地方では、だいたい2月8日です。関西地方や九州地方では12月8日が一般的でしたが、大阪天満宮では2月8日というように、必ずしも一定していません。
 淡島神社と関係なく、針供養が行われるのが、新宿の正受院です。
 今日行ってきました。
 残念ながら、大法要がある午後1時は他の用事があって、しかたなく午前中に行きました。
 今日は、奪衣婆像、正受院の綿のおばばさんの扉も開いていました。
正受院の綿のばば
 正受院の針供養は、昭和32年に東京和服裁縫協同組合がここの境内に針塚を作り、それ以来行われるように成ったようです。
 なぜここに針塚を作ったかと言うと、綿のおばばさんがいたからです。
 奪衣婆像のことは以前書きました。
 奪衣婆は、三途川(葬頭河)にやってきた亡者の衣服を剥ぎ取る老婆のことです。
 受院の奪衣婆像は、咳止めや子どもの虫封じに霊験があるとされ、お礼参りには綿を奉納する習慣があったことで、綿をかぶっています。それで綿のおばばと呼ばれます。
 午前中でしたが、多くの人がお参りに来ていました。
 大きな豆腐に針がさされます。
正受院 豆腐にさされた針
 午後から行われる、「御練り行列」のために衣装を着ている娘さんたち。
 今日は観られませんでしたが、こうした衣装をまとった8名ぐらいの娘さんと 覆子(ふくす=古式のマスク)をした男性が、小さな奪衣婆を安置したお厨子を担いで、お寺を1周したあと百味香を供えて針塚の前での大法要となります。
 正受院のお練りの人たち
着物の形のお札も売られていました(1500円)。
正受院 着物の形のお札
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

作州浪人

Author:作州浪人
「隠居」と言った方が良い境遇にありますが、心の在り方としては「素浪人」でありたいと思っています。なお作州浪人はあの宮本武蔵にちなんでいます。郷里が近いのです。
 またバックに使わせてもらっている手拭いの模様、「鎌」に「輪っか」にひらがなの「ぬ」。「かまわぬ」といかにも江戸人の気っ風が感じられ、好きです。 

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR