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「利庵」というお蕎麦屋さん

 白金台の松岡美術館へ行きました。この美術館は好きな美術館で、時々行きます。
 地下鉄を白銀台で下りて、プラチナ通りに入った所で、行列のできたお店がありました。「利庵」というお蕎麦屋さんです。ちょうど11時30分、開店の時間です。
利庵 店先
 一度入ってみたいと思っていたお店だったので、列について入りました。お店の中は重厚なテーブルと椅子、あいにく席が無くなってしまいました。
 待とうか、と思った所、つめてくださって、座ることができました。
 おろしそばとやまかけそばをたのみました。
 多くの人が「出汁巻き玉子」をたのんでいました。
 少し待って、出てきました。そばは細めで、コシがあって白っぽ、きれいといった感じでした。喉ごしもよく、香りも十分です。つゆは江戸前、少し辛めでした。美味しかったです。たくさんの人がここを目当てに来るのが分かる気がしました。
利庵 やまかけそば
 今度は、少しゆったりと食べてみたいと思いました。
 
 松岡美術館は、まず、代表として、創立者松岡清次郎のガンダーラ・インド彫刻蒐集のきっかけとなった作品と言われる、「菩薩半跏思惟像」(3世紀)を載せておきます。
 ガンダーラコレクションでは質量とも我が国で一番といわれていますが、その代表の作品です。
松岡美術館 「菩薩半跏思惟像」
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手打ち蕎麦を頂く。

林試の森から、普通の家屋でやっているおいしいお蕎麦屋さんがあるからと連れて行ってもらいました。
 林試の森からどう歩いたのかよく分かりませんが、目黒通りから来ると、油面の交差点から林試の森の入って道沿いに行くと見つかります。近くに元あった競馬場を記念する公園があります。
林試森近く「紫仙庵」門
 手打ち蕎麦「紫仙庵」というお店です。住まいの一郭をお店に改装した感じで、初めて来ると、入ってもイイのかな、と思ってしましいそうです。
 木々がたくさん植えてある庭があり、その庭を左に眺めながら、玄関を入ります。
 部屋は、その庭に臨んであり、掘りごたつ式で大きなテーブルがありました。
 木の部屋で、まるで古民家を移築してきたような趣があります。
 時間はもう1時に近かったのですが、お店はわれわれだけでした。
 私は「辛味大根おろし蕎麦」を頂きました。
林試験の近く 目黒 「紫仙庵」
 少し細めのきれいな麺で、コシがあって、のど越し感も良かったです。まじりっけ無しの十割蕎麦です。
 亭主の宮下和夫さんが、出てこられ、お庭の木の話など聞きました。
 宮下さんのお母さんが、目黒不動さんの植木市で購入してきたものを、端正に育てて来たとのことです。こつこつと丹誠込めて、育てたのだと思います。柚の木には、大きな実がたくさんなっていましたが、その実はお店で使われるようです。
 ずっとここに住んでおられるので、子どものころ林試の森で、クワガタやカブトムシを捕った話も聞きました。そのころは林試の森は林業試験場で、入ることはできないようワイヤーで囲まれていたそうなのですが。
 宮下さんは、広告代理店に勤めておられ、57歳で脱サラをされ蕎麦屋を開かれました。
 直接聞いたのではなにのですが、連れて行ってくれた人が、「この蕎麦屋を拠点にして、コミュニティを作りたい」という意志を持っておられるようです。
 お蕎麦を食べるには、お店の雰囲気が大事だと思っています。そういう意味でもとても美味しいお蕎麦屋さんでした。

楠公レストハウスで「江戸エコ行楽重」をいただく。

 楠正成の像
江戸城を散策して、その後、楠正成の像の近くの「楠公レストハウス」で、江戸時代の料理書を参考に、エコ・クッキングのアイディアを取りいれて作られた「江戸エコ行楽重」をいただくというイベントを企画して、その実踏を行いました。
「楠公レストハウス」は、もともと皇居外苑で観光客のためのレストアランとして営業しているのですが、エコな環境にすごく気を遣っています。
そして、江戸時代を模範にした「エコ・クッキング」を取り入れて調理をしたとのが「江戸エコ行楽重」です。
エコ・クッキングと、江戸城・皇居の歴史と自然を学ぶ講座とお食事をセットにしたツアーもやっています。それを少しアレンジして、実施しようというものです。
 「楠公・北の丸レストハウス」統括責任者で料理長の安部憲昭さんにお話をうかがいました。
楠公レストハウス  の安部憲昭料理長
「江戸エコ行楽重」を作るにあたって、注意したと言われる点は下記の通りです。
1. 東京近郊の旬の食材と厳選した調味料を使用
2. 調理法を工夫して省エネに努め、無駄を減らした
3. 使い捨ての容器を使用せず、笹の葉や竹皮を使用
4. 安心安全な食材を使用し、皮ごと丸ごと調理
5. 冷凍食品等を使用せず、レストランで全て手づくり
6. 食べ残しや調理くずは堆肥化し、契約農家へ戻して循環
冷凍食品等を使わずすべてを手づくりするのは、大きなレストランにとってとても大変な作業のようですが、効率よくできる手順を工夫して、冷凍食品などを使って調理した時とあまりちがわない時間で調理できるようになった、と言われました。
「江戸エコ行楽重」の内容は次の通りです。
楠公レストハウス「江戸エコ行楽重」
●味噌汁=江戸時代から続く老舗「ちくま」が造る江戸甘味噌を使ったお味噌汁(蓋をあけてない)。
●とりまんじゅう=国産の鶏ひき肉の中に大豆を入れ、だし汁で煮る。(左上の丸いまんじゅうのようなもの)。
●元祖天ぷら=八丈島産トビウオのすり身のさつま揚げ(江戸時代後期に衣をつけた天ぷらが流行するまで天ぷらといえばさつま揚げだったと言います)(とりまんじゅうとかすてらたまごの間にある)
●かすてらたまご=卵に山芋や小麦粉を加え、カステラのように焼く菊の紋章がつけてある)
●芝エビの天ぷら=江戸前の魚介類に衣をつけた串上げ天ぷらは屋台で売られる庶民的料理だったそう
●五色田楽=ねり梅、白味噌、青菜、ウニ、黒ゴマなどを使用(江戸時代にベストセラーになったという豆腐料理の本『豆腐百珍』にも載っている。)
●魚のすずめ焼き=八丈島産の白身魚に山椒、醤油などをつけて焼き上げた(もともと鶏の焼き物が江戸時代に魚の焼き物に発展。あつまあげのようなもの)
●こおり豆腐=東京産の糸寒天と、国産大豆の豆腐を使用(三角の少し透けた感じのもの)
●おぼろ大根=大根とは思えない意外性のある料理に仕上げました(笹の葉で包んである)
●こんにゃくの煎りだし=こんにゃくをゴマ油で揚げ焼き、熱いうちに唐辛子と醤油に漬け込み、江戸の特徴ある調味料を手づくりした「煎り酒」で味付け
●蒸し羊羹=こし餡にくず粉を入れ、栗をアクセントに蒸しあげる(竹の皮で包んである)
●当座漬け=東京産の小松菜、白菜、かぶなど(江戸時代の食卓の必需品。野菜がみえる)
●煮物=東京近郊で採れた旬の野菜(カボチャ、筍、しいたけ、人参)。(皮つきのニンジンがよく見える)
●季節のご飯=今回はタコ(桜の花びらに似ている)を使った桜飯。お米は栃木産の「なすひかり。
少しずついろいろなものを楽しみながら食べる弁当スタイルは、江戸時代中期に花見や芝居、相撲見学などの携行食としてつくられるようになったそうです
食してみると、見た目以上のボリュームがありました。
盛りつけ方も江戸時代の「様式」を参考にしたんですが、そうするとどうしても品数が多くなって一品が小さくなります。作る方は大変ですが、食べ残しが減るし、咀嚼も増えるという効果があることもわかったと安部憲昭さんは言われます。

ついでに、ちくま味噌について書いておきます。
ちくま味噌は、元禄初年、乳熊屋作兵衛商店として、深川永代橋 にて創業以来300余年を迎えておいます。有名なエピソードは、「忠臣蔵」です。
ちくま味噌の「乳熊屋」の初代作兵衛は風流の道を嗜んだ人で、宝井其角に師事し、赤穂浪士の一人大高源吾とは俳諧の友でした。このよしみで、本懐を遂げ泉岳寺への引上の途路、赤穂浪士が永代橋に差し掛かるや一行を店に招じいれ、甘酒粥を振る舞いました。 その時、大高源吾は棟木に由来を書きとめ残して行きました。これが大評判となり江戸の名所の一つにもなったそうです。

仏蘭西料理の北島亭で誕生祝い

 近所に、仏蘭西料理で有名な北島亭があります。表はあまりパッとしないお店なのですが、とにかく本格仏蘭西料理なので当然高いだろうというイメージがあって、入ったことがありませんでした。
 しかし、ここのオーナーシェフ北島さんは知っていました。
 1年前まで犬を飼っていて、毎朝散歩していたのですが、その時北島シェフによく出会いました、いつのころからか「おはようございます」と挨拶をするようになっていました。
 最初は北島シェフから声をかけてもらったのです。
 一度、お店に行ってみなくてはね、と言いながら、機会が持てませんでした。
 今日は連れ合いの誕生日、遠くへ行けないから、食事でも奮発しようと話し合って、「北島亭」に行くことにしました。夜より昼の方がいくらか安いかとお昼にしました。
 オープンの11時半に入って、右側の中央の席に案内されました。案内は若手のただ今修行中といった感じの若い方でした。
 席について料理の注文について説明を受けました。
北島亭 メニュー
 メニューはホワイトボードに書かれています。
 アラカルトはなしでコースのみのメニュー構成です。
 どれにしようか迷ったのですが、今日はフルコースでいこうということで、ランチでなく、お薦めのコースにしました。
 冷たい前菜1皿、暖かい前菜1皿、魚、肉の料理、そしてデザートでフルコースです。
 お値段は1人、10500円。
 それにまずは食前酒ということで、連れ合いはシャンペン。私は、呑めないこともあって、ジンジャエール。
 そして料理。アミューズはツブ貝でした。続いて、アンチョビの入ったクロワッサンが出てきました。暖かくて美味しい。
 冷前菜には、連れ合いは、北海道産生うにのコンソメゼリー寄せ。
北島亭 ずわいがにとアスパラのシャルロット風サラダ
 私は、ずわいがにとアスパラのシャルロット風サラダ。これは、北島亭オードブルの2番人気だそうです。アスパラで鮮やかな緑の柵ができてきれい。そしてこのアスパラの美味しさ。柵を崩して、ズワイガニ、アボガドなどが出てきて、格別でした。
 温前菜は、真鱈の白子のムニエル・トマトソース添え。
 そして、魚料理は、銚子産銀目鯛のボアレグリーンアスパラ添え。
 肉料理は和牛肉の赤ワイン煮、ハチミツ入り。でした。
 途中で感じ、後ではっきり知ったのですが、北島亭は量の多さが、尋常じゃないということで有名なのだそうです。本当はもうこの時は、お腹がいっぱい。
 そういえば、最初に少し量を調整しましょうか、と言われたのですが、ついついせっかくだからという気持ちが働いて、「いつもたくさん食べるので良いです」と断ったのです。
 少しまいりました。
 ところが、デザートがまたすごい。
 エスプレッソを飲みながら、プリンとブラマンジェをそれぞれ頂いただいたのですが、その後に、10種類くらいのお菓子が皿に載って出てきました。
北島亭 デザートのお菓子
 結局、このお菓子、おみやげに頂いて帰りました。おみやげは他にイヨカンもいただいたのですが。
 とにかく全体にとても美味しかったです。味はよくて、量も多くて、大満足です。
 合計25、960円。贅沢をしましたが、誕生日です。
 もっと早くこのお店に来ておくべきだったと思いました。
 北島シェフは、食事の途中に一度出てきて、私たちのことが分かったのか、犬のことを聞いてくれました。亡くなったと話すと「また飼えば良いのに、歩くことは大事ですよ」と言ってくれました。
 最後も顔を出して挨拶をしてくれたのですが、私がちょっと急いでいて、おみやげを包むが遅れていることを叱りました。この叱るというのは、途中、叱っている声が奥から数回、聞こえていました。なるほど厳しい人なのだと思いました。
 「北島亭」は「フレンチレストラン」ではなく「料理工房」で、親方を中心とした職人集団だ、という人がいましたが、なるほどそうかもしれません。
 でも気持ちはとても優しいいい人なのでしょう。単に朝会うだけの私たちをきちんと覚えていてくださいました。
プロフィール

作州浪人

Author:作州浪人
「隠居」と言った方が良い境遇にありますが、心の在り方としては「素浪人」でありたいと思っています。なお作州浪人はあの宮本武蔵にちなんでいます。郷里が近いのです。
 またバックに使わせてもらっている手拭いの模様、「鎌」に「輪っか」にひらがなの「ぬ」。「かまわぬ」といかにも江戸人の気っ風が感じられ、好きです。 

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